【株式会社メディチュア 代表取締役 渡辺優】
■医療の質向上と少子化を見据えた多職種協働への期待
医師の働き方改革の推進において、タスクシフティング・タスクシェアリングの重要性や必要性はさまざまなところで説かれている。薬剤師や管理栄養士の病棟配置や、医師事務作業補助者や看護補助者など非資格職の活用など、その取り組みも多岐にわたる。11月の中央社会保険医療協議会・総会で示された病棟業務の多職種連携に関する資料では、薬剤師やリハビリセラピスト、管理栄養士に加え、臨床検査技師が取り上げられていた=資料1=。

病棟薬剤業務実施加算の後押しもあり、多くの病院では薬剤師の病棟配置が進んでいる。また、回復期リハビリテーション病棟などを除けば、リハビリセラピストや管理栄養士の病棟配置は決して進んでいるとは言えない状況であった。しかし、2024年度診療報酬改定で新設されたリハビリテーション・栄養・口腔連携体制加算は、急性期一般入院料の病棟におけるリハビリセラピストや管理栄養士の病棟配置に追い風になっている。
加えて、どのような制度・評価になるか分からないが、12月12日の中医協・総会において、興味深い資料が提示され=資料2=、議論が交わされた(「急性期病院の評価体系見直しへ」参照)。急性期一般入院料の看護師配置10対1の病棟において、
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